堀文子さん 二本立て
堀文子さんの展覧会に行ってきました。
期間が10日間しかないこともあってか、横浜高島屋の会場は平日でもごった返していました。混雑した美術館の息苦しさとにわか評論家たちの雑音はちょっと苦手。そんなときは、通路の真ん中をするする歩き左右の絵を遠巻きに眺め、気になったときだけスっと近づいてじっくり鑑賞、を繰り返します。見たい作品は見る。
2週間前に、同じく堀文子さんのスケッチ展をニューオータニ美術館で拝見しましたが、こちらはぐっと人が少なくて、展示スペースも見渡せる範囲。順路もなく、マイペースであっち見たりこっち見たりと動き回れます。鉛筆でのスケッチはとても美しい線で、見ていると、どこから描きはじめてどこで線を止め~再びじっと観察し~描きすすめているのか、どこに惹かれてどこを探りたくて描かれているのか、などがジワワ~っと沁み入るように伝わってきます。NHK新日曜美術館で拝見したご本人の美しさと凛としたスケッチ姿がよみがえり、なんとも深みのある時間でした。
本画の素晴らしさは言うまでもありませんが、最後の書籍コーナーでさんざん迷った挙句購入した本は「堀文子 花のスケッチ帳」です。あとがきにこう書かれています。「スケッチはその時の私の眼と手が刻みつけた原簿で、消すことの出来ない私の姿である」。
ほんの少しだけでも『わかる!!』と思えることが嬉しいです。
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コメント
このブログを読み、すっ飛んで行きました。
よかったです!絵はもちろんですが、コメントも素敵ですね。
こんな風に生きたいです。
投稿: maki | 2007年10月24日 (水) 14時16分
to.makiさん
まあ!お忙しいでしょうに、すばらしい行動力ですね。ほんとほんと、コメントも素敵でした。新日曜美術館でも、一言一言に実感と重みがあって、ひきこまれました。とても素敵な方。絵は本当にその人そのものを写す鏡ですね。
投稿: keiko | 2007年10月24日 (水) 18時58分