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2011年4月15日 (金)

「生きる」ための支援を

 昨日は、これまでと違う被災地に行ってきました。

 被災した友人が、それでも家族と友達のために内陸で物資を調達し、届けるために赤ちゃんを抱っこしながら往復しています。その一日に同行させてもらいました。自宅避難のお宅3軒、近くの小さな避難所、お知り合いのいる大きな避難所へ。

 どこもまだ電気・水道は復旧していません。

 最初に伺った大きな避難所では、避難されている方々を6つにグループ分けし、掃除などの役割を分担するなど、とても秩序が保たれていると感じました。避難所の住民以外はロビーまでというのも防犯上大切なことだと思います。発電機で大きな空気清浄機を回していて、空気も爽やかです。衛生面が整っていると、安心感が全然違います。これまで見てきたどの避難所より素晴らしく、その差にショックを受けましたが、ここに次の支援のヒントがあると思いました。

 町の集会場が避難所になっているところでは、屋外に積みっぱなしになった支援物資の山が気になりました。率直に聞いたところ、
「避難所の中はもう人と荷物でいっぱい。あとはこうしてダンボールに中身がわかるように書いておいて、保管します。仮設住宅ができたら、みんなで分けます」とのことでした。靴など、サイズが誰にも合わずに放置されているものは、その時にまとめて、他にまわしたい、とも。聞いてみなければわからないことがたくさんあります。

 こういう状況を見て、「物資がだぶついている」と取られたら困るな、と思いました。消耗品は継続的に供給されなければなりませんし、個々に必要な物資はまた別です。ひとまず最低限の物資が集まって落ち着いているところも、いつまでこの支援を続けてもらえるのか不安です、と遠慮がちにおっしゃっていました。

 自宅避難されているお宅では、どちらでも、水がなくて大変なのに、温かいお茶を継ぎ足し続けて下さいました。津波の時のこと、地域の絆の大切さ、困り事、これからの不安、たくさんのお話しをうかがってきました。身近な人を亡くされていない方はいません。それでも、みなさん口にするのが「自分はまだいい方だ」という言葉です。これは、どこへ行っても耳にします。どれだけ我慢強い人達なんだろう、と辛くなるほどです。

 そしてお母さんがポロリと口にした言葉が忘れられません。
「私達はもう生きてるんじゃない。全国の人に生かされている」

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コメント

生かされていても良いと思います!
それより一刻も早く皆様に笑顔が戻りますよう願っています。。。

投稿: サイドビジネス | 2011年4月15日 (金) 19時46分

東北の方はみなさん本当に我慢強いのですね。生活の展望が見えるまで、これからどれくらい時間がかかるのか分かりませんが、精神的肉体的な限界が来てしまう前になされるのかとても心配です。とにかく仮設住宅が一日でも早く出来ます様に。

投稿: usagimeme | 2011年4月15日 (金) 22時38分

to.サイドビジネスさん
まずは、生きてこそ、ですものね。

to.usagimemeさん
限界を超えて、今もふんばっていらっしゃいます。とにかく「今日を生きる」ことに力を合わせられている姿に、胸を打たれます。本当に一日でも早く、希望の光が届いて欲しいです。

投稿: keiko | 2011年4月16日 (土) 23時30分

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