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2011年7月14日 (木)

仮設事情

 今日は、仮設住宅へおじゃましてきました。
「場所によって、ぜんぜん違う!」という情報を確認すべく、数日前に入居したお二人にご協力いただき、写真を撮らせていただきました。

 まず驚いたのが、両方とも沿岸からかなり山側へ入ったところにあること。車がない人は何もできない距離です。

Kasetsu7 こちらは、かなり奥地に入った、たんぼの中の仮設住宅。
大自然に包まれていて、一見すばらしいようですが、この時期はカエルの大合唱がすごい!眠れない人もいると思います。

Kasetsu8 こちらは、多少沿岸に近いですが、すぐ裏手に採石場のようなものがあって、ほこりがひどい。洗濯物を干すのがはばかられます。
山津波(土砂崩れ)も心配されます。

それぞれの仮設エリアがずいぶんと離れていますし、見た目にもそうとう差があります。

 こちらは玄関。左は立派な仮設。

Kasetsu6
左は、鍵も二重でしっかりしたドア。右はすりガラスの引き扉で、中の人影も見え、暗くなれば光ももれるでしょうから、在・不在が一目瞭然です。

Kasetsu9これは、右の避難所の内部。天井ぐるりとビニールテープが張られていて(写真をクリック)、ぎょっとしました。まだ工事途中なのかと思うほど。これから数年、雨風をきちんとしのげるのか、不安です。

外だけならまだしも、家電にまで差がありました。

Kasetsu5_3   

左は立派な仮設の中の家電。冷蔵庫の大きさも電子レンジの機能も、立派な仮設のほうが上。単なる偶然(運?)かもしれないですが、住む人は腑に落ちないでしょう。

避難所で「平等、平等」と言われ続けた人たちが、仮設に入る際に「平等」が気にならないわけがありません。

仮設住宅は作るスピードも大切でしょうから、いろいろな業者に頼み、こういった差が出てきてしまうのはある程度仕方のないことかもしれませんが、やはり比べていまひとつなほうに当たった方の落胆ぶりは相当大きいです。

 隣近所へのご挨拶はされたのか伺うと、どなたも「してない」とのこと。「都会並みに、誰が住んでるのか全然わからないわよ」、とおっしゃっていました。

 仮設エリアごとに、「談話室」が設置されていますが、どのように使われるのか?有効に活用されることを願います。

 仮設に入るまでは仮設が「希望」でしたが、いざ新しい生活がはじまると、不安が期待を飲み込み、あれだけ切望していた、集団生活から個になることも、寂しさに変化しているようです。

住民のみなさんは、まず「これからどう食べていくか」が大問題です。職も車もない方が多いです。足がなければ通勤、通学や通院も大変。路線バスはあるようですが、一日何便あるのやら。

 私たちがこれからどういうお手伝いができるのか。
仮設入居後も、次なる「希望」を探すお手伝いをしたいです。

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岩手」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、
レポ-トですが、実情がよく理解できました。冷静に考えてみると仮設ハウスも全国から工事現場のハウス用から賃貸用のハウス用まで規格を問わず購入しているはずで、器の数を合わせることが優先された結果だと思われます。自治体で購入した物、寄付による物と電化製品の調達は様々のはずですが、家と電化製品とも・・・なのは少し配布する側も考えなければならない問題ですね。そこまで気を配って業務にあたれるほど、職員の数がいないのも問題のようですね。また仮設ハウスのコミュニティ問題と足の確保など、日常生活の課題など、非常に考えさせられました。
引き続き、支援活動がんばってください。陰ながら応援しております。

投稿: 安田 | 2011年7月15日 (金) 06時37分

プレハブ仕様のものから、賃貸アパート仕様まで見た目の差やこんなとこにまで?という立地状況の差も気になっていましたが、住まいの中の家電にまで差があるんですね(+_+)

きっと、個々になってきて、冬がきて、この暮らしが何年も続くこれからに寄り添えるかでボランティアの意味が問われてくるのでしょうね。

投稿: あい | 2011年7月15日 (金) 21時04分

大阪に住んでいる山口と申します 被災地の状況が知りたくて 勝手にお邪魔させて 頂いてます

ささやかな後方支援しかできませんが 応援しています
頑張って下さい

投稿: 山口 | 2011年7月16日 (土) 13時46分

地域の活動に関わっている関係で、昨日、近くの小学校の子ども祭りで
義捐金の募金活動をさせていただきました。
おとなに向けてお願いしていたつもりでしたが、
自分のお財布から募金してくれる子どもたちが多いことに、驚きました。
その小学校では、毎月11日に校内で募金活動をしているそうですhappy01
義捐金が、少しでも早く、きちんと届きますように。

勝手な想像ですが、「談話室」を活性化するお手伝いのようなこと、
keikoさんならできそうな気がするのですが……

投稿: mitch | 2011年7月17日 (日) 08時40分

to.安田さん
聞いた話では、はじめ仮設住宅専門の業者が入り、その後全然需要に追いつかないということで住宅メーカーが入ったようです。なので、いまひとつと思った方が標準で一番多いのだと思われます。現場で調整する方々は本当に大変だと思います。スピードは問われるし、ミスは許されないし、休みもとれないし。一時的なボランティアではできない仕事もたくさんあるでしょうし、私も陰ながら応援することしかできません。

to.あいさん
家電は今後の生活の上でも財産となりますから、ちょっとでもいいもがいいですよね。とはいえ、家に被害を受けて流されてても家電の支給がされないお宅もありますし、人の数だけ問題は山積です。また冬が来ると思うと、心配は募るばかりですね。

to.山口さん
はじめまして。ご訪問ありがとうございます。メッセージをいただけると力になります。がんばります。

to.mitchさん
まだまだ募金をしてくれる人がいるって心強いです。離れていたら、私ももう意識が薄れているだろうな~って思いますから。小さな支援者さんたちに感謝です。「談話室」は、今後どのように使われいくかを見守りつつ、自分の気持ちも落ち着いたら、やれることをしたいと思います。

投稿: keiko | 2011年7月19日 (火) 22時36分

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