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2011年9月10日 (土)

実りの秋

Ine3

 海から何キロも離れた、山間の、たんぼの中の、仮設住宅。
いつ行っても静まり返っています。
和室の談話室も鍵がかかっていて、人気(ひとけ)はなく、住んでいる方に聞いたところ、「使うのに、役所に届けを出さなきゃいけないらしい。一度就職説明会で使われたのを見たきり、使ってるの見たことない」とのこと。

 別の仮設住宅では、集会場が設置されていてそこには管理人さんが町から派遣されていました。けれど、住人名簿などは一切なく、管理人さんが一軒一軒訪ね歩いて、世帯主の名前を聞いているそうです。「ほんとうは家族構成とか聞きたいんだけどね。お年寄りがいるのか、赤ん坊がいるのかとか。でも、そこまで立ち入られるのが嫌な人もいるかもしれないからね」と、おっしゃっていました。

 住民の皆さんは、仕事や子供の学校、先々のことなど、個人個人の問題があって、コミュニティー作りまで気持ちも時間も割けないと思います。外部からちょっとずつでも働きかけを続けていくことも今はまだ必要だと思います。

 目の前には、こんな豊かな稲穂が実っていますが、私たちは住民の皆さんより先に、稲刈りが過ぎると瞬く間にやってくる、閉ざされた冬に向け、対策していきたいと思います。
具体的には「ご縁づくり」です。

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コメント

えええーっ!! 信じられません。

何のための談話室なの? 集会場の管理人が利用できる「住人名簿など一切なく」とは,どういうこと?

どこの被災地においても,「被災者の横のつながりを大切にして地域復興を目ざす」行政が行われていると思っていたのですが,これは私の思いこみだったのでしょうか。

被災各地の行政を預かる人へのインタビューで,「住民を孤立させないようにやっていきたい」という意味の言葉を何度も聞いたように思うのですが,幻聴だったのでしょうか。

行政のいい加減さを見ると,コミュニティ作りには,被災住民の信頼を得ている多くのボランティアの力がどうしても必要ですね。
岡部さんの「ご縁づくり」がうまく進むよう,陰ながら応援致します。

投稿: k-tak | 2011年9月10日 (土) 09時39分

to.k-takさん
お怒り、ごもっともです。みなさん心底、限界を超えて疲れていて、どこかに聞いたり、自分から呼びかけたり、改善を要求したりという力は残っていないと思うのです。地元の行政もしかり。これからまだまだ長くかかると思うと、本当にどこから手をつけていいかわかりませんね。支援の手は明らかに減っています。大きな支援を申し出てくれていたところから打ち切りを告げられたりもします。自立を迫るのはまだまだ早すぎると思います。住民のみなさんの不安は計り知れません。

投稿: keiko | 2011年9月10日 (土) 21時06分

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