2016年6月 2日 (木)

絵本が(きっと)できるまで 第2回

 絵本を作っています。

以前、画集を作ったときのことを思い出しながら・・・
まずは、全ページを仕上がりサイズの白紙で綴じてみて、本っぽいものを作ります。今回は、A4サイズの横開き、ということでだいだい決めたので、それの「横書き」バージョン、「縦書き」バージョンの2冊を作りました。

そこに文章をパソコンで打ったものをプリントアウトして、割りつけ、貼り付けてみます。

文章のどこで改ページするのか、思ったより難しいです。
きりのよいところで区切るのか、ちょっと次の展開を匂わせてページをめくりたくさせるのか。微調整はきっと最後の最後まで続くと思います。

それと、一番の問題は、文章のどの部分を絵にするのか。

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絵本を作るにあたり、絵本に関する本を色々と読んでいます。

大変勉強になったのは、この2冊。

Ehon_2

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著者の方のお名前からして、もう間違いないです。

柳田邦男さんはいわずとしれたノンフィクション作家。岩手県民としては、「遠野物語」のイメージも強いです。

河合隼雄さんは、臨床心理学者。多くの読みやすい心理学の本に学生時代から助けられています。

松居直さんは、児童文学家。あの月刊「こどものとも」の創刊、編集長をされていました。

お三方の大変わかりやすい絵本指南のおかげで、「絵本とは?」という今まで考えたこともなかったことを言葉で確認することができ、方向性もほんのわずかですが見えてきました。

特に印象的だった言葉は、松居直さんの

「絵本は子供に読ませる本ではない・・・(中略)・・・大人が子どもに読んでやる本です」という部分。

絵本は、大人であっても自分で読むときと、誰かに読んでもらう時とでは大きく印象が違うのだそうです。大人になると、誰かに本を読み聞かせてもらう機会がなくなるので、目からウロコです。

自分で読むと、読んでいる時は字を追い、そのあとで絵を見る。ここで時差があるので、言葉と挿絵の間に溝ができる、と。

読んでもらう時には、「耳で言葉をききながら」「挿絵を見る」ことができるわけですから、耳で聞く言葉が静止画であるはずの絵を動かすのだそうです。すごい!

子どもたちにはその体験こそ必要なのだと。受け身で情報が入ってくるこの時代だからこそ、自分で想像したり、広げたり、動かしていけるこの体験が貴重なのだと。

絵本を作るにあたり、ある部分を「絵にする」のではなく、流れの中にある一瞬を絵にしなくてはならないのだな、とますますハードルは上がってしまいましたが、大きなヒントを得られたワクワク感はあります。理想は高く。

確かに、いろいろな絵本を読んでいても、言葉と絵が微妙に一致していないとちょっと不快感があったりします。上手とはいえない絵、丁寧とはいいがたい絵でも、文章とぴったりだと、リズムよく読み進められたりします。

ずーっと読み続けられている人気の本には、そんな秘密もありそうです。

全体的にどんな挿絵にするのかの研究も。

Ehon_1

ページ全体を絵にするのか、カットのように、ちょこちょこと絵を入れていくのか、いろいろなパターンを美しい絵本に学びます。

紹介されている本をぜひ手に取って見てみたいですが、さすが「PEN」から出されているだけあって、おしゃれすぎな本、洋書が多いので、どれだけ市の小さな図書館にあるのやら・・・

さて、今日も図書館で宝探しです!

人気ブログランキングへ  子どもの仕事が絵を追うことだとすると、字は縦でも横でもいいのかな?

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2016年5月26日 (木)

絵本が(きっと)できるまで 第一回

 絵本を作ろうとしています。

文章は預かっており、私は絵と製本の係です。

さて、まずはじめに何をすればいいでしょう。

何もわからないので、まずネットで絵本の自費出版について調べてみました。わんさか業者がありました。これは、細かく見比べ始めたら膨大な時間がかかると思い、さらっと見るだけにしました。

その中でわかったことは、「素敵な本を作るにはかなり、かかる¥」ということです。でも、それは覚悟の上。出せる範囲で探すしかありません。

事前に知っておいてよかったと思ったことは、縦開きより横開きの方が高いことがある、ということです。すべての業者について調べたわけではないので、わかりませんが、そういうところもありました。変形、凝った作りにしようと思ったら、ますますでしょう。

また、本のサイズが大きくなれば当然高くなります。

そんなこんなで、今のところ、A4サイズの横開きにしようかと考えています。
横開きは高いかもしれないけれど、旅をする物語なので、横のほうが距離を感じられるかなと思ったからです。

そう、物語は「白馬が旅をする」という内容です。
主役が白馬なのですが、いままで馬と触れ合ったことなどまずないですし、白馬は間近で見たこともありません。そこで、図書館に行き、まずは馬の図鑑、そして馬が主役の絵本を片っ端から借りてきました。

イベントで「乗馬体験」「ポニーに乗れる」などを見つけては、実物の馬を見にいきました。馬の世話をしている人に話を聞いたりもしました。

馬の表情は耳に出る、なんていう話は描く上でとても重要だと思いました。

それと、馬にかかわらず、自分が好きだな~と思う雰囲気の絵本をたくさん読み漁りました。こんな風に描けたらというものはたくさんありましたが、まあそれはそれなんですよね。1枚2枚真似したところで、30枚持続できるはずがありません。

自分のいつもの調子でするする描ける画風でいくしかないのです。

それでも、構図や大胆な切り取り方、参考にできることはたくさん。
文章のどの場面を絵にするのかなど、考えだしたらかなり深いのです。

・・・と、そんなことを考えて半年以上経ってしまいました。

まったく、頭でっかちになりすぎているかも。
いい加減、手を動かさなければ。

カメの歩み、いや、できればカメの速足で、馬の絵本を作ります。

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人気ブログランキングへ  なお、縦書きor横書きもすごく悩んでいます。

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2016年5月18日 (水)

晴れた日に

 素晴らしい好天です。

朝からまぶしい陽が差し込み、窓を開けてもひやりとしない。緑の香りがぷーんとして。

今日はなんだか張り切っていこう!という気持ちになれるお天気。

何人かの方へは年賀状に書いたのですが(もう半年も前か・・・)、今年はひとつ大きなことに挑戦する予定です(もう半年過ぎてしまうけれど・・・)。

 「絵本を作る」     です。

きっかけは、数年前に叔父が息子にプレゼントしてくれた、創作の物語でした。読んでみると、そのときの息子には難しい内容でしたが、大人が読んでも楽しめる、ファンタジックな冒険物語でした。

叔父は私が絵を描いていることを知っているので、「いつか挿絵をお願いね」と言って、笑っていました。

その叔父は、いま難病で闘病中です。この物語を作ったその頃からすでに病は発症していたのですが、ペンを取るのも、長い間同じ姿勢でいるのもつらい、目を開け続けるのも大変な中作られた物語だと思うと、胸に迫るものがありました。

去年、ペンだけで20枚ほどの簡単な絵を描いて、文章を配置し、簡単な本の形にして送ったところ、叔父からは想像の何倍もの反応が返ってきました。そして、それをちゃんとした本にしたいと申し出があったのです。

このままでもいいから、と言われたものの、本を自費出版するということはものすごくお金もかかることなので、やはり中途半端なものは作れない。私も納得いくものを描きたいと思い、時間をもらうことにしました。

もたもたしている間に、叔父は何度も何度も原稿の直しを送ってきました。叔母に手伝ってもらってメールのときもあれば、電話、手紙、・・・叔父の真剣さが伝わってきて、私も身が引き締まります。と同時に、怖くて手が止まってしまいました。

描けるのか、自信がないのです。

絵本を作ったことがないこと、ずっと描いていないこと、何から手をつければいいかわからないこと。

千里の道も一歩からというので、とにかく手始めに、コピー用紙にラフのようなものを描いては消ししているのですが、本画に進めずにもう5月。

自分自身のお尻を叩く意味でも、ここで宣言することにしました。

そして、進捗状況も載せていきたいと思います。

一体ゼロの状態からどうやって絵本が出来上がっていくのか、ご興味ありましたら、お付き合い下さい。

は~、言っちゃった!!!

 人気ブログランキングへ  最近、兄弟げんかが激しい。。。

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